かなりのASEANの国を紹介させて頂きましたが、今回はベトナム編になります。日本人にとってもベトナムという国は最近ようやく馴染みが出てきた国ではないでしょうか。
ベトナムから留学してきている方を多く見受けますが、実は日本から多くの金額を出資している国の一つになります。また日系のスーパーやコンビニも進出しています。
人口
現在人口は9千600万人いて、在留の日本人の方も約1万7千人いるようです。これはASEANの中でも中ぐらいの数で、もしかすると数年単位で変わっていくかもしれません。
人口ピラミッドからも見てわかる通り、出生率は低いものの若い世代が活躍できるチャンスがありそうです。社会主義型市場経済が功を奏して人口は非常に安定しています。
国・主要産業
石炭、原油、天然ガスは欠かせないベトナムの貴重な資源ですが、近年は観光産業が著しく伸びています。観光旅行で行かれた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ASEAB諸国では中ぐらいのランクに位置しています。4位のシンガポールのすぐ後ろに観光客・観光収入は迫っており抜き去る勢いです。
主要産業
前述したとおり、鉱物資源や観光業に特化していく中、多くの日本企業が中国から生産拠点を移しつつあるのがこのベトナムです。ハノイは中国の広州、アパレル産業の巨大な生地市場、から比較的近いです。
この場所の利点を活かして生産拠点が中国からベトナムのハノイへ移りつつあるようです。日本も2.3兆円ベトナムから輸入していますが、そのうちの約20%が衣類やその他付属品とあり、取引量の多さがわかります。
CPTPP(自由貿易協定)が発足し、2019年4月よりCPTTPに基づく税率の変更が徐々に適用されています。これにより、輸出入の効果が今後も更に期待ができそうです。
JETROによるとベトナムの水産物の日本向けの輸出はFTA/EPAを背景に増加傾向にあると発表しています。今後もこの動きは更に加速していきそうです。
スマートシティー
私も執筆にあたり知ったのですが、ベトナムで住友商事等によるスマートシティー開発の投資が活発なのをご存知でしょうか。投資金額にして約4.1億ドルという途方もない金額です。
目的は都市化による渋滞緩和や環境問題解決が主な課題解決となります。AIを搭載したカメラを使い顔認証を行い市民の安全を守るというものです。ASEAN諸国でも今後この動きは活発になりそうです。
まとめ
我々アパレル業をやっているとベトナムという国は中国の次というイメージがとても強いですが、中小企業は生産ロットやデリバリーの問題から中々中国から脱却していません。
しかしアパレルの台所と言っても良い広州からはほど近くあり、ベトナムの器用さも買われ大手を皮切りにベトナムへ進出する企業は増えています。
まだタイやシンガポールを上を見ている状況ですが、今後先々で大きく変化していきそうな国の一つになるのではないでしょうか。