DAP DPUの解説 貿易用語インコタームズ


貿易用語のインコタームズDAPとDPUを解説していきます。

D型は他にもDAP DPUがあります。インコタームズ2010にあったこDATはなくなり、これに代わってDPUが新設されました。

DAPとは

DAP…Delivered at Place Unloaded (荷卸込持込渡し)の略語で、船、飛行機、(トラック)の上で買主(輸入者)に貨物引き渡しの準備が出来た段階で、危険負担・費用負担が変わるというものです。

*文字だけでは何の事か分かりづらいので、下の図解を参考にしてください。

下記イラストはDAP条件の場合にかかる輸入者の費用負担を表しています。

DPUとは

続けてDPUです。

DPU…Delivered at Place Unloaded(荷卸込持込渡し)さらに複雑を極めますが。。以前のDATと条件は変わらず、ターミナル(DATのT)に荷物を卸した際に危険負担が変わるものになります。

それが「ターミナル」という用語が拡大解釈になっており(屋根が付いているか、付いていないかは問わない)という条件だった為、

DAPとし、指定地での荷卸をした場合に危険負担が変わるという条件に変更になりました。

費用の負担は?

費用負担は変わりません。DDPでは関税も輸出者(売る側)が支払う条件ですが、DAP・DPU条件ではともに輸入者(買う側)が支払う形になります。

DAPとDPU条件では危険負担の移動のタイミングが違うというところだけでも押さえておけば大丈夫です。

まとめ

上の経費の負担では全く同じですが、(関税と国内運賃を輸入者が負担)貨物の危険負担が変わるポイントが唯一異なるという事になります。

DAPとDPUはD条件に分類されておりますがDDP条件がほとんどで、DAP・DPUは一般的には出番がないように思われます。

ですが通関士を目指されている方は抑えておきたいポイントです。


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