FCAの解説 貿易用語インコタームズFCA


*2024年12月:再編集

インコタームズ2020のF類のFCAになります。FCAとはFree Carrierの略ですがもちろん覚える必要は全くありません。

そもそもFOB条件と非常に似ていますが微妙に違いがあります。下記の2つの図を比較してください。

FCAはコンテナヤード(CY) で引き渡すまで

FCAは指定場所で運送業者に引き渡した時点でリスクが移転します。

FOBは本船に積み込まれるとリスクが移転します。

FOBの解説の時に使用した図解がありますが比較していただければ分かりやすいです。

FOBは本船に乗せるまで

比較すると分かりやすいですが、「輸出」する側の経費は少し軽減されます。

FOBについてはこちらでも解説しております。インコタームズFOBの解説

「輸出者」売る場合の経費

「輸入者」買う場合の経費

FOBとFCAは何が違うの?

それにしてもなぜこのような微妙な違いの取引条件ができたのでしょうか?

一つ大きく言えることは一昔前では海上のコンテナ輸送が主だったのに対し、現代では物流の多様化している事によるようです。

詳しくは貿易実務の書籍や他社サイトを参考にしていただければと思いますが、海上での混載・コンテナ輸送を主としている方にはあまり必要ない条件に見受けられます。

FCA条件の場合ジャストインタイム物流やサプライチェーンの合理化に対応するための条件になるようです。さらなる物流の合理化をお考えの方は研究してみても良いかもしれません。

他にも貿易用語をお知りになりたい方こちら:貿易用語

JETROのインコタームズのサイトはこちら:ジェトロ



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