今週もASEAN諸国の続きです。今週はタイをご紹介致します。南国タイ。タイ料理のイメージが先に来てしまうのは私だけではないと思いますが、熱帯地域のタイの魅了や産業などに簡単に触れて行きたいと思います。
都内にあるタイ料理のレストランへ行くと、多くの女性客がランチで愛用していたり、夜ですと会社員の方が部会などで利用しているイメージがあります。その中でもパクチーは有名ですが、好き嫌いがはっきりと別れる野菜ですね。
実はタイは ASEAN諸国の中で日本とビジネスのつながりが多く、輸入・輸出それぞれでASEAN諸国の中では一番取引金額が大きいです。なかでも日本から輸出している金額は3兆5,626億円にのぼりASEAN諸国の中ではダントツの金額を誇ります。
人口
まずは人口ですがタイは2020年現在約6千900万人の人口があります。人口ピラミッドからもわかる通り若干高齢社会になってきており、総人口も2000年を境にピークアウトしてきています。少し前の日本と似てきていますね。
ですが経済発展は劣る事を知らず、今でも成長を続けており2018年のGDPは約5000億ドル。ASEAN諸国では先日のインドネシアにつぐ第4位にランキングされています。2020年では少し成長が踊り場に出たのか、6年ぶりのマイナス成長となっているようですが、まだまだ元気な国の象徴です。
主要産業
タイで有名な産業といえば世界に誇るゴムの生産があります。これは世界の天然ゴムの約3割をタイが作っていると言うのですからかなりの生産量という事になります。また観光ビジネスは国の産業の根幹ともなっているようです。
多くの日本人もタイへ旅行へ行き、主にはバンコクの中心街を観光したり、世界遺産であるアユタヤや水上マーケットは有名ですね。またワットポーは涅槃仏も人気スポットで多くの観光客が訪れています。
日本からの輸出
日本からは約年間で3.5兆円の輸出取引があります。主な輸出品は一般的な機械、電気機器、鉄鋼などが輸出されています。当社のお話で恐縮ですが、当社からはタイへ傘の輸出をしています。カラフルでお洒落な傘です。
現地のバイヤーさんとの話しでは、日本の雑貨品や化粧品は現地でも人気との事。多くの方が来日されて薬局で化粧品や雑貨品を購入されて行くそうです。コロナ化の中でしばらく厳しいかもしれませんがインバウンド需要も期待です。
文化と特色
タイは仏教国と言っても過言ではないでしょう。人口の約約83%と言われていますからその数は相当な数です。タイの方は親日の方が多くとても真面目な方が多い印象があります。
ASEAN諸国の中で日本の現地法人数が一番多いのもタイで、それもタイに親日の方が多いという現れなのかもしれません。ASEAN諸国で平均すると840~ぐらいですがタイには2,574の日本法人がありその数は圧倒的です。
まとめ
日本から多くの企業が進出し親日国のタイ。大きなビジネスチャンスがありそうですが現地法人が多いだけに逆に言えば狭き門なのかもしれませんね。ただ日本文化はかなり浸透していますし、日本からの商品もとても人気があります。
しかしながらまだ日本の一部の文化しか根付いていないように感じます。多くの観光客の皆様に日本の地方に来て頂く事はもちろん、伝統的な商品を発掘してもらうのにはまだビジネスチャンスの余地がありそうです。