酒類を海外から輸入する場合-2

前回に引き続きシャンパンを輸入する場合の価格を計算する方法を解説します。

前回は空輸した場合を想定しましたが、今回はある程度の量を船便、もしくはコンテナで輸送する場合を想定しています。

もちろん取引条件(FOB、CIF、EXWなど)で原価が変わりますが、ここではFOB(船賃)別で想定しています。

インコタームズについては下記にて解説してますのでご参考ください。

貿易用語解説

フランスからシャンパンを輸入

主にかかる経費は下記のような経費がかかります。

  • 商品代
  • 船便代
  • 関税と酒税
  • 国内での通関費用など

商品代・運賃

航空便のケースとは異なり、この場合は船便での輸送を想定していますので、

シャンパンを600本輸入するケースとしています。

シャンパンが1本あたり、€100.00とすると合計金額は6万ユーロとなり、現在の為替レート(€=140円:2022年10月現在)で換算するとおおよそ8,400,000円となります。

船便の運賃もその時により変動しますので、正確な金額はいくらとは言えませんがここでは10万円と仮定します。

単純に運賃10万円を600本で割ると168円ぐらいになりますので、ここではシャンパン1本にかかる運賃は168円とします。

関税について

シャンパン(ぶどう酒)はEUから輸入する場合無税となります。(HSコード2204.21)

参考サイト:通関士.com

https://tsukanshi.com/hscode/code/4055/

協定を結んでいるため無税となりますが、輸入する場合は書類の提出が必須になります。

書類は下記サイトにてご案内がありますので参考にしてみてください。

参考サイト:原産地規則ポータル

https://www.customs.go.jp/roo/procedure/index.htm

酒税について

航空便で輸入する際にも解説しましたが、輸入する場合酒税はどれぐらいの量を仕入れしたかによります。

酒税については下記の税関のサイトが非常に分かりやすいです。

一見、難しそうですがよく見ると簡単に理解できると思いますので、参考になれば幸いです。

参考サイト:税関HP 酒類の輸入について(カスタムアンサー)をご参照いただければと思います。

https://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/kojin/3105_jr.htm

*15%又は125円/Lのうちいずれか低い税率。ただしその税率が67円/Lを下回る場合は67円/L。

と、果実酒の欄に記載があります。

詳細は下記解説に記載がありますが、輸入している量が少ないためここでは酒税は1本当たり93.75円と計算が出ました。

通関費用

日本国内で掛かる通関費用はあまり物量により左右される項目とされない項目があります。

その時々により金額が変わりますが、これまでの輸入での経験を踏まえると大体で15万円ぐらいを見ておくと、

掛かった実費経費に近いと思います。

正確な数値を追い求めると時間もかかりますし、最初はある程度高く見積もり、輸入の実績を踏まえて2回目以降に軌道修正していくというやり方を当社では取ることが多いです。

まとめ

上記にあるように酒税は航空便と同じですし、通関費用もここではほぼ同じ金額を設定しています。

航空便のメリットは「早く届く」が最大のメリットですが、やはり運賃が高騰している2022年現在ではやはり商品が高くついてしまいます。

ある程度の量を輸入してその経費を按分し商品の原価を下げることが1番の課題だと思います。

船便と航空便で約3万5千円も原価に差がつく計算になるので、商品代が少し高いのでここはやり船便に部がありそうです。

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