ASEAN諸国について-カンボジア編

今回はのASEAN編はカンボジアについてです。カンボジアをイメージする時に多くの方はアンコールワットでしょうか。アンコールワットは空港があるプノンペンよりさらに北西部に位置しており、結果プノンペンで過ごされる方はさほど多くないようです。

昔の首都ウドンのワット。アンコールではないですがこれはこれで良かったです。

カンボジアも過去に暗い歴史を持っています。フランス領となり、1953年に独立。そこから悲惨な歴史が待ち受けており、とても大事な事ですがここではそれは省略します。私も観光で行くまで知りませんでしたが、「ポル・ポト」はもはや禁句となっているぐらいです。

カンボジアの紙幣の裏側には日本国旗が描かれています。自国の紙幣にも日本との繋がりを描くぐらい、日本とも大きな関わり合いがあるカンボジアですが、どのような産業を主としているのでしょうか。カンボジアの魅力についてお付き合い頂ければ幸いです。

王宮近くの建物。国王がいる威厳もありますが、身近にも感じました。

カンボジアの総人口は1648万人と他のASEAN諸国と比べると人口も経済力もまだまだですが、主要産業は農業、縫製業、建設、観光業となります。中でもあのUNIQLOや無印良品もチャイナプラスワンでカンボジアへ進出しています。

過酷な歴史を乗り越えて現在微速前進しているカンボジアですが、近年は海外直接投資が増加傾向にあるそうです。確かに中国資本と思える建物があちこちで建設されていました。(2019年)5年も経てば街の風景は一変するかもしれませんね。

親日?

治水工事を手がけた日本人。川の側は整備されていて非常に綺麗でした。夜はスリが多発するとか…

プノンペンの中心部に流れる川、メコン川にこのような石碑があります。日本がODAで度々激しく氾濫するメコン川の治水工事に大きく貢献したという事で日本への経緯が称されています。

多くの方がご存知ないかと思いますが、カンボジア紙幣リエルにも日本国旗があります。通称「きずな橋」「つばさ橋」が日本のODAにより無償で架けられたという事で、こちらでも敬意が称されています。

自国の紙幣に他国の国旗が印刷されている訳ですからこれは日本にとってもとても喜ばしく感じますし、今後のカンボジアと日本との友好関係を維持するように努めていきたく思います。

メコン側にある石碑。日本人として誇らしく思えます。
カンボジア紙幣。右下にカンボジアと日本の国旗があります。

主要産業

現地での労働環境の問題など取りざたされておりますが、UNIQLOの生産工場がある訳ですからやはり対日本向けの輸出に繊維産業の割合が多いです。対日本向けの輸出の総額は1,775億円になり内訳を見ていくと、衣類と同付属品66.6%、履物13.0%、バッグ類7.1%となります。

これらを合計すると85%ぐらいになりほとんどの対日本向けへの輸出はアパレルに特化していると言えるでしょう。

逆に現地へは機械や食料品をカンボジアへ輸出していますが、輸出はまだまだこれからと言えます。プノンペンには日本料理もまだ少ないですし、日本向けのサービスは充実しているとは言えないと思いますので、逆にビジネスチャンスがまだありそうです。

ビールはアンコールの生。カンボジアならではです。クメール料理の胡椒の炒め物も美味しかったです。

観光産業

カンボジアといえばなんと言っても世界遺産であるアンコールワットでしょうか。観光産業は国が力を入れている産業です。日本からも直行便があります。ANA便で1日1便飛んでいます。

現地プノンペンへ15時ぐらいに到着し多くの方はそこからアンコールワットへ移動する方が大部分で、プノンペンへ宿泊する方は少ないそうです。

少し離れた街へ行きました。東南アジアならでは風景です。

私はプノンペンへ3日間滞在しました。ご飯食べて街をぶらついたりして優雅な時間を過ごさせてもらいましたが、日本人は現地で駐在している風の方以外は観光客が少なく、やはりほとんどの方はワットへ行くようです。

サッカーファンの方はご存知かと思いますが、カンボジア代表チームの監督はあの本田選手です。日本人が代表監督というのも不思議な感覚を受けますが、カンボジアではサッカーも人気です。プノンペンや他の都市にクラブチームがあり、ファン層は多いです。

夜の街カンボジア。なんとも怪しい雰囲気ですがスリに気をつければ安全です。

まとめ

現地の方はとても優しくあちこちで楽しい時間を過ごさせてもらいました。意外と言ったら大変失礼ですが実はほとんどの人がスマートフォンを所有しています。日本と同様でスマートフォンで情報を仕入れ、tiktokに動画を載せたり、LINEやFacebookを使いSNSで情報発信しています。

これはとても大事な事で国民の多くが様々な情報を仕入れできるという事。つまり日本の流行りやファッション・化粧品なども詳しいですし、アンテナの感度は非常に高いと言えます。

私自身カンボジアへ行くまでは、少し見下していた感もありました。。しかしスマートフォンの普及により情報の仕入れ速度はほぼ同様であり、これは競争相手として脅威と言えます。日本人の感覚でカンボジアを見ていると足元をすくわれます。

物価も人件費もまだまだ安いカンボジアですが、まずは対等である事を認識した上でお付き合いをして行かなければならないのだと痛感しました。やはり足を使い現地げ情報収集する事は大事です。

カンボジアと言えばトゥクトゥクですね。スコールがなければ快適です。