商品を輸出する流れと手続きについて(雑貨品の場合)〜その③

前回までの内容では、商品代金の入金確認が取れた後にどよのうに商品を手配すれば良いのかでした。

実際に商品を納品しようと思っても勝手に港に送る事は出来ませんし、多くの方が、誰に聞いて送れば良いのかも検討が付かないと言う感じではないでしょうか。

そこで登場するのが、通関業務や船のッキングをしてくれるエキスパートの「乙仲(おつなか)業者」さんです。乙仲さんに連絡をするとだいたい下記のような流れでのやりとりが多いです。あくまでもざっくりですが、実際に見てみましょう。

実際はここまでスムーズにはいきませんが、この流れで話していくと乙仲さんも分かりやすいですし、やり取りが簡単になります。

今回のケースは雑貨品を想定してますので、輸出するには手続きが比較的簡単です。ただし、危険品扱いとなる、例えば燃えやすい物などは別途確認が必要になり、輸出を断られる可能性が高いです。商品を輸出する前に事前に調べておくと良いです。

また、食品関係、特に日本酒はその生産地域、輸出する国によって他法令があり複雑です。別の機会に紹介出来ればと思ってますが、日本酒の輸出を考えている方は、一度乙仲さんに確認すると良いです。

ざっくりですが乙仲さんの役割と、実際にどのように輸出の手続きをしていくかがお分かりになったかと思います。

荷物の手配が完了すると、取引先に必要事項を連絡する必要があります。

そして、通関手続きなど商品の確認が終わると、いよいよ港に送った商品が「船積み(ふなづみ)」となります。前回のFOBの流れでいくと、ここまでが輸出者の仕事になり、後は取引先が手配をしていく形となります。

そこで、取引先へ必ず提出するのが、インボイスとパッキングリストになります。また、場合応じてBL(船荷証券)が必要になりますが、逐一の説明は次回以降としたいと思います。