輸出の大まかな流れ



自社の商品を海外展開してみたい。あるいは海外のバイヤーより連絡があり商品の仕入れを検討されているが、輸出の仕方がいまいちよくわからない。。こういった課題を抱えている方は少なくないと思います。この記事ではまずは海外へ輸出する際にどういった流れで輸出していくのか。まずは概要だけでも理解して頂きたく記事にさせて頂きました。まず一歩として参考にしていただければ幸いです。

貿易には大まかに、

  1. お金の流れ
  2. 商品の流れ
  3. 書類の流れ

これらの流れがあります。


海外メーカーもしくは輸入者から直接お問い合わせがある場合に輸出のプロセスを踏んでいくわけですが、この3点を理解しておく事がまず第一歩として大事です。

直接貿易をする場合

海外の輸入者へさまざまな条件を話していくわけですが、

  1. 基本的には前金(もしくは互いに締結した取引条件)で現地の輸入者より代金を支払ってもらい
  2. 商品を港へ手配する
  3. インボイス・パッキングリスト(梱包明細)を自社で発行し、それらを海外の輸入者に送付する形となります。(代金決済をする際にも請求書を送っていますので、インボイスはすでに提出している形になります。正確にはProfroma InvoiceとInvoiceで分かれます。)

商社が間に入り間接的に取引を行う

全てを1役こなさなくてはならないのでできれば国内で話を完結したい。そうお思いの方もいらっしゃると思います。その場合は私たちのような商社の立ち位置にいる会社が、現地への見積もりと支払い、輸送手配、と国内でのメーカー様への支払いを兼ねる形になります。ですから先ほど3点挙げた下記を一括で行います。

  1. お金の流れ
  2. 商品の流れ
  3. 書類の流れ

商社は海外への取引を行い、入金を現地へ請求し、インボイスやパッキングリストなどの書類を作成したのち、通関業者様へ輸出の手配を行なっていきます。それと同時に現地の購入者(輸入者)へシッピングのスケジュールの共有しお互いにミスがないように取引を進めていきます。商品のメーカー様(生産者)は商社との国内決済の形となり、面倒な為替の損益を考えることなく取引が完結できるメリットがあります。

主な流れは上記の画像です。ただし注意しないといけない点は、直接でも間接的にやる場合でも現地の購入者様(輸入者)が現地で輸入ができる体制になっている点です。商品を出荷したら現地で受け入れができずに廃棄。。商品代は誰が負担するのか、となると非常に複雑な話になり費用も労力も割かれるので注意しなければなりません。

他にも貿易用語をお知りになりたい方こちら:貿易用語

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