貿易用語のCIFとは何か簡単にわかるように解説します。CIFとはCost Insurance and Freightの略なのですが、ザクっと言うと運賃が見積もりの価格に入っているということになります。
もちろん保険も無視はできませんがここでは割愛します。
FOBについてはこちらで解説してますので、よろしければご参考ください。
よくお使いのネット通販で送料無料がありますが、大きく考えるとその考えと変わりはありません。海外のメーカー様はある程度の運賃を予測し、商品単価の見積もりに入れています。
日本でかかる費用は、上記にもある通り通関費用や港から倉庫までの運賃、そして関税と消費税があります。
ですので、先にご説明させていただきましたFOBとは根本的に考えが違います。
ここだけで見ると運賃込み値段ですので、経費が安くなるとなりFOBよりCIFより有利に見えてます。
実際はFOBとCIFの見積もりが同じということは、まずあり得ません。輸出するメーカー様は商品代金に運賃や経費を入れてますから、その金額の内容が見えない限りは安いか高いかの判断がしにくいのが現状です。
かえってFOBの方が船便のコントロールが購入者サイドで可能なので、多くの企業様はFOBを取引条件として採用されているパターンが多いように見受けられます。
(2021年9月15日:筆 阿部)
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