私たちは日々多くの輸入貨物や輸出貨物を取り扱っております。その際にどのようなことをしているのか、輸入の貨物が到着してからの一連の流れをご紹介いたします。貿易の全体像を簡単に把握したい方にとっては便利なノートになりますので、ぜひご活用ください。
一連の流れ
言葉で説明すると非常に難解になるのであえて割愛します。主人公である輸入者は船会社より貨物到着の連絡を受け、そこから取引先の乙仲様へ業務をバトンタッチしていきます。実務は乙仲様が行うことが多いです。
バトンタッチの際に…
バトンタッチをする際に下記画像の一式を乙仲様へ提出します。一つでも不備があるとダメです。輸入者は書類に不備がないかチェックしてから乙仲様へ連絡を入れます。
具体的にこの4点セットがどのような形式になっているか確認してみましょう。
アライバルノーティス(Arrival Notice)
「貨物が到着しました!」の書類です。通称、アライバル(AN)と呼ぶます。上部でもご紹介した通り、自分たちの荷物が届くと書面にて連絡が入ります。
ビルオブランディング(Bill of Landing)
非常にざっくりな物言いですが、要は送状の性質を持ちます。(実際にはもっと重要な役割がありますが、ここでは割愛します)非常に重要な書類ですので写しが3部あります。
インボイス(Invoice)
日本の商習慣に慣れている方はこれを納品伝票と理解する方がいると思いますが、おおよその役割は伝票と同じです。下図は紅茶のJING TEAの輸入の際に現地英国より発行された物です。実際には金額が入ってます。
パッキングリスト(Packing List)
これは比較的分かりやすいです。いわゆる梱包明細です。商品の抜き打ち検査がある場合などこの書面を元に、どの箱に何が入っているか確認したりします。
まとめ
このように様々な書類をあげてみました。これらを現地より取り寄せて書面に不備不足がないか輸入者が確認し、その後乙仲様が再度確認をします。その上で、商品・書類に不備不足がなければ無事に輸入許可となります。
この流れが一連の流れになります。非常にシンプルに説明させてもらってますがおおよそは掴めると思いますので、ご参考になれば幸いです。
(2021年8月15日:筆 阿部)
参考サイト
ミカサ通商が行っている、輸入代行のご案内ページはこちらから
ジェトロ:輸入通関手続きを輸入本人が行う場合と通関業者に委託する場合
https://www.jetro.go.jp/world/qa/04A-010149.html